華麗なる芸術の世界
 
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Trump Princess

 

 

  

       全長85.65メートル 7,000 t

管理人は当時、バブル後半、日本人H氏が計画していた会員制ヨットクラブのため、豪華ヨットが数隻いるとのことで情報集めを依頼されました。当時はヨーロッパへかなりの頻度で出張していましたのと海外プロジェクトのおかげでヨーロッパにも多くの友人が出来ました。早速、バルセロナの友人に相談すると、豪華ヨットの情報はロンドン、バルセロナ、マイアミで自分が情報発信してくれるとのこと。それから半月ぐらい後に、ロンドン、バルセロナ、マイアミから豪華ヨットの、カタログが送られてきました。それも各々ヨットが豪華なカタログを作っているのには驚きました。みるみる内に段ボール一杯の豪華カタログが集まりました。中にはチトー大統領が軍艦を改造して造った豪華ヨット、またパリのマキシムと同じインテリアで名前もマキシム号など、世界には沢山の金持ちがいるものだと、感心したものです。H氏はその中から数隻を選び検討中。そんな矢先に今度は7,000tも有る巨大なスーパー・メガ・ヨットの情報が入ってきました。
所有者は、アメリカの不動産王、ドナルド・トランプ氏のトランプ・プリンセス号。ロンドンの船舶代理店から豪華カタログがDHLで送られてきました。代理店が云うにはそのヨットは当時トランプ氏が資金に困り、日本で買い手を探すためやって来たのだが、買い手が見つからず、香港に向かう途中、台風の影響で沖縄、石垣島で待機しているので数日中なら案内してもよいとの連絡が入り見学することになったのです。(1990年11月)

トランプ氏も持て余す?

ロンドンから関係者がすぐに来日し、那覇で合流し、石垣島に向かう。上空から見るトランプ・プリンセス号の大きさにびっくり!何せ7,000tも有るのですから。QE2の大きさには敵いませんが、あちらは客船、ヨットの概念を変える事になります。とにかく驚きの連続!船内での、キャプテン、クルーの説明を取り留めも無く書きますが、どうかご勘弁を。トランプ氏の資金難は前項で書きましたが、キャプテン曰く、トランプ氏も購入して数回しかクルージングをしなかったようです。あとは停泊させ、自分のビジネスの宣伝とお客のパーティー用に使用していたそうです。何しろクルージングをしなくても年間維持費が約5億円掛るそうです。ガソリン、パーティー費用は別途。ちなみに石垣島から香港までのガソリン代を聴いたところ約2000万円と軽くキャプテン。これでは日本で買い手を見つけるのは無理だったのでしょう。

誰がこんなヨット造ったか?

記録ビデオをみれば判りますが、超豪華と云うよりもお金を湯水の様に使った成金趣味?クレージー?7,000tの船に客室が22室しか有りません。お客を接待するためキャプテンを始め約60名のクルーが必要とのこと。建造費が当時(1980年)約1億ドル。建造者はご存知? 「アドナン・カショギ」サウジアラビアの“死の武器商人と云われた悪名高き男” 武器で巨万の富を築いた男。このメガ・ヨット「世界最大」は彼が万が一の時でも1年間ぐらいは無事逃げ回れる事が出来る様?造られたと云われています。逃亡用のめ?・・・高速(20ノット)で航行できる様ガソリンを使用する高性能のディーゼルエンジンと515,000リットル,の並はずれた燃料搭載量、ヘリコプター、ヘリポートは当たり前、40ノットの高速が出るモーターボート2艇、心臓外科手術が出来るほどの医療機器を備えたメディカル・クリニック・ルーム、また、オーナー・ルームの隠し扉から抜けて一気に屋上甲板に出られる秘密のエレベーターなど。また、客室には各々ルビー、サファイヤ,エメラルド等、宝石の名前が付いていて、ディスコ、シアターの部屋も完備されています。全てが我々の想像を絶する造りです。アドナン・カショギ氏がブルネーのサルタンに売却し、サルタンからトランプ氏が購入したそうです。現在はキングダム・ホールディング・カンパニーが1991年から所有、名前をキングダム・5KRと改名。

船内の一部を写真で紹介します。追って映像をYou tubeにUPします。

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・船内はあらゆる場所で最高級の建築素材を使用し、特に大理石、オニックスは全て 無垢素材が使われています。
 またドアのノブ、蛇口、洗面器、ビス、等の金属部分は純金がふんだんに使用 されています。   

・石垣島埠頭に接岸中のTrump  Princess号(先頭写真)

・メイン・ゲイト 鋼鉄で出来たオブジェの扉が自動でスライドして開く。銀行の金庫室の扉を超える。機関銃ぐらいでは
 びくともしないようにと。

・オーナー・ベッド 大人が5人並んで寝ても余るスペース。管理人はどのように使うのか余計な心配。

・無垢の大理石に純金の洗面器、蛇口など管理人などは気後れして歯も磨けないのでは?

・廊下の壁面はヨットが揺れた時、安全のため、全て断衝材の上にレザーが張ってある。

・スペシャル・ゲスト用のベッドの壁面にはモネの油彩“睡蓮”が掛けられていたが、なぜか複製。

・各室のテレビはリモコンで自動的にせり上がり360度回転する。

・メディカル・ルーム、船内で心臓外科手術が出来る程の医療機器を完備。

・超高速40ノットで航行出来るB.M.Wのエンジンを搭載した2艇のモーターボート。etc.

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